体の中でかがやく宝石たち!
Q 美味しい・安全・安心は当たり前。次の新しい評価基準はなんでしょう?
A 機能性の時代=中身評価の始まりです。
野菜に含まれる「抗酸化力」、「免疫力」、「解毒力」を数値化します。そこでまず、トマトの抗酸化力を調べました。
メモ:抗酸化力
検査データ1 (2005年3月25日)
【ルミノール反応/抗酸化力結果】
タンニン量 | |
ファン・ゴッホ | 27.0 |
ミディ・フルーツ系 | 8.3 |
【参考】
ポッカ製緑茶(缶入り)の抗酸化力はタンニン濃度にして18.8mg/ml。
【まとめ】
対照トマト(ミディ・フルーツ系)よりもファン・ゴッホトマトの抗酸化力は 27/8.3 = 3.2倍高い。またカテキン含有の多い緑茶の1.5倍。
- 当園の「ファン・ゴッホ 」と市販の「ミディトマト」の抗酸化力を簡易水質分析パックテストにてルミノール反応試験を行い 、発光量を測定し、タンニン濃度に変換して抗酸化力を比較したものです。簡易パックテストの数値ですので、あくまでも参考値としてご覧下さい。
検査データ 2 (2007年4月5日)
糖度(%) | ビタミンC (mg/100g) |
活性酸素消去能 (RS50%活性mg) |
|
甘とま! | 9.9 | 62.8 | 19.8 |
いちごに恋する 夢とま! |
9.5 | 51.9 | 30.3 |
赤丸上々 | 7.0 | 32.7 | 44.0 |
塩とま! | 10.3 | 38.6 | 34.1 |
- 活性酸素消去能…抗酸化力として表現します。数値が少ない程抗酸化力が強い。少量で活性酸素を退治できます。多く取れば、力は倍増します。
- ビタミンCは、一般のトマトで20mg/100g。当園のトマトは1.6〜3.1倍豊富に含んでいます。
- 測定日により、値に差が出るので、作付期間中に数回測定する必要があります。前期は低く、中期・後期と高くなります。
検査データ3(2011年12月13日)
塩トマト論文
科学誌 Nutorition & Metabolism掲載
【ゼブラフィッシュ】
体長4cm程の魚で、成長が早く2年でヒトの80年を表現でき、コスト面でもマウス・ラットに比べ1000分の1以下。一生が短く疾患モデルを容易に作れ、野菜の長期的効能をいろいろな病気にあてはめ、短期間で実験結果を得られる〈第3のモデル動物〉です。
【データ】
当園の「塩とま!」と一般のトマトの比較です。
① 健康なゼブラフィッシュ
② 2週間でパンパンになった肥満ゼブラフィッシュ。
赤く染まっているのが脂肪。
③ 4週間一般トマトを給餌しました。
脂肪が半減しています。
④ 4週間「塩とま!」を給餌しました。
脂肪が激減しています。
(A:肝臓脂肪の増減より)
【結果・考察】
「塩とま!」は体重の増加・中性脂肪・内臓脂肪の蓄積を抑え、特に脂肪肝改善作用が優れていることと、その成分がリコピンではなく、ベータカロチノイドかポリフェノールではないかということがわかりました。
「体の中でかがやく宝石たち!」の
語源がここにあります。
栄養価の高い作物は、食べた方の健康に大きく貢献できます。
野菜や果物の持つ栄養分を数値化して表現する中身評価は
“真の評価”、“新しい高付加価値”となります。